弊社は都農町、川南町、日向市で養鶏事業を行っています。
旧来の運営から近代的な運営へと最新式の養鶏設備や運営方法を導入していき、省力化を目指していますが、若かりし頃鶏舎内で夜を過ごした、鶏と向き合った時の、肌で感じる感覚は忘れたくないものです。
「鶏は三日で死ぬ。技術は十年で変わる。だが、育む心は千年変わらぬ。」という言葉が私の近代化、効率化、省力化の指向にブレーキを掛けることが多くあります。
「やはり最後は人の感覚」というのが私の持論です。
鶏の育成に関わる社員には手順のみならず考え方を、技術から観察眼を伝承していく必要性を強く感じます。
ただ、世界的に鶏の需要は増えており、業界的に拡大を強いられるが故に大規模化、省力化は今後も続くのだと思います。
業界の淘汰は進む中で、運営力のある組織を維持していかねばならず、社員の為にも効率化は避けられません。
近代化と育む心、その狭間で思い悩みながらも明日へ向かって歩みを進めている次第です。